流行るお店の名前の付け方は?繁盛する店にするためのネーミングのポイント6つを解説

これから開業をして、流行るお店をつくっていきたいと考えているなら、誰でも覚えやすく、コンセプトを伝えられるようなお店のネーミングが欠かせません。

お店の名前は集客や売上に関わるため、いくつかのポイントを知っておくことが大切です。集客力を高め、リピーターを獲得するためにも、印象に残る魅力的な店名を考えましょう。

この記事では、繁盛するお店にするための店名の付け方のポイント6つを紹介します。

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お店の名前はなぜ重要?

お店の名前は第一印象を決める重要な要素であり、覚えてもらいやすい店名は集客にも直結します。お店の名前はなぜ重要なのか、以下で見ていきましょう。

お店の印象を左右する

お店の名前から、商品・サービス、お店の雰囲気、世界観などを感じ取れるかは、流行るお店をつくるうえで重要です。

特に宣伝・広告をする際には、看板、ホームページ、SNS、チラシなどあらゆる媒体で店名が登場することになります。お店のコンセプトやターゲットを明確にして、それに合わせたお店の名前を考えていきましょう。

お店の名前を覚えてもらえば集客やリピート率向上につながりやすい

お店の名前を覚えてもらえれば、顧客が「良かったから周囲の人に教えたい」と思ったときに、すぐに思い出してもらいやすくなります。口コミのほか、SNSやWeb上での拡散を狙う場合もプラスに働くと考えられます。

読みやすさや語感を意識する、ショルダーネームを付けるなどお店の名前を覚えてもらう工夫を盛り込むことで、集客やリピート率の向上につながります。

お店の名前を付けるときのポイント

お店の名前を付けるときの具体的なポイントとしては、以下が挙げられます。自身の店舗で使えそうなポイントをぜひ見つけましょう。

  1. 読みやすさ・覚えやすさを意識する
  2. お店のコンセプトを反映する
  3. ユニークさを盛り込む
  4. ターゲットに合わせる
  5. ショルダーネームを付ける
  6. SEO・MEOを意識してお店の名前を付ける

1. 読みやすさ・覚えやすさを意識する

お店の名前は、一度目にしたときに頭に残るかどうかが重要です。読みやすく発音しやすい名前にすることで、多くの人の記憶に残りやすくなります。

また、あまりに長い名前は覚えにくく、Web検索をするときにも手間が増えてしまいます。検索やSNSでの拡散を意識するなら、シンプルでわかりやすい店名がおすすめです。

読みやすさ・覚えやすさを意識するなら、たとえば以下のような工夫が挙げられます。

  • ひらがな・カタカナ・簡単な漢字を使う
  • 語感が良い、テンポが良い店名にする
  • 7文字以内を目安に短めの店名にする

2. お店のコンセプトを反映する

お店のコンセプトを反映して店名を付ける方法もあります。

オーナーの名前や好きな言葉、お店として目指す雰囲気や世界観などを盛り込むことで、コンセプトが伝わりやすくなります。

▼コンセプトを反映したお店の名前の例

  • 炭火焼肉 りょうちゃん(オーナーの名前)
  • ふるさと食堂(お店の雰囲気を反映した名前)
  • はじまりのブックカフェ(本との出会いをつくりたいなど)

3. ユニークさを盛り込む

競合店が多いエリアで出店する場合や、インターネットでの集客を重視する場合は、他のお店とは異なる個性が必要です。シンプルな店名のなかにも、競合他店との違いを明確にする要素を盛り込みましょう。

ただし、ユニークさを追求しすぎて覚えにくい名前になったり、独特な言葉を使いすぎて共感が得られなかったりすると、集客につながらないこともあるので注意が必要です。

4. ターゲットに合わせる

店名を考えるときは、「誰に来てほしいのか」「どんな層が利用するのか」を具体的にイメージしましょう。

若年層を主なターゲットにするなら、おしゃれな言葉やリズミカルな語感、ひらがなやカタカナなどを取り入れることで、カジュアルな印象が付けられます。

一方で年配の方を顧客にするなら、落ち着いた雰囲気を感じさせる店名や、重厚感やエレガントさを感じさせる店名を付けると親しまれるかもしれません。

その他、女性向けなら可愛らしさ、家族向けなら温かみや親しみやすさなどが店名の方向性の一案となります。

▼ターゲットに合わせたお店の名前の例

  • 若年層向け:グリーンテラス
  • 年配の方向け:料亭 雅、チェーロ エレガンテ
  • 家族向け:和み家、だんらん亭
  • 女性向け:Bloom & Berry

5. ショルダーネームを付ける

ショルダーネームは、「地中海料理専門店〇〇」「オムライス専門店△△」のように、お店の料理や商品を端的に示すものです。

ショルダーネームがあると、お店の看板を見た人や検索で見つけた人に、ひと目でお店のジャンルが伝わります。その料理や商品を求めている人に、直接的にアプローチして集客することが可能です。

6. SEO・MEOを意識してお店の名前を付ける

インターネット上での集客を視野に入れるなら、店名を付ける際にも、SEO(検索エンジンへの最適化)やMEO(地図エンジンへの最適化)の対策が重要です。まずは、わかりやすい名前にする、競合と被らない名前にするなど基本的なポイントを意識しましょう。

SEOは、Google検索などの検索エンジンに最適化し、検索結果の上位表示を目指すことです。たとえば、「○○世田谷」「学習塾△△」など、店名に地域名やジャンルなどの検索キーワードを入れることで、検索で有利になるケースがあります。

MEOは、Google マップなどの地図検索に最適化して検索上位を目指すことです。MEO では、シンプルな店名を心がけるとともに「Googleビジネスプロフィール」への登録を行い、以下のような施策を実施することが重要です。

  • 写真や動画などを充実させる
  • 口コミを集める
  • 最新情報への更新を欠かさずに行う
  • キャンペーン情報を提供する

Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップ検索のお店の情報を管理できる無料ツールです。開業の際には、並行して上記のような対策も進めましょう。

お店の名前を付けるときの注意点

お店の名前を付けるときの注意点を以下で見ていきましょう。

  • 他店とお店の名前が被っていないか確認する
  • Googleビジネスプロフィールのガイドライン違反に注意する

他店とお店の名前が被っていないか確認する

他店とお店の名前が被っていないか確認しておきましょう。お店の名前が被ってしまうと営業妨害として指摘されるなど、トラブルに発展する可能性も考えられます。

また、すでに商標登録されているために、そのお店の名前が使えないこともあります。商標登録については、特許庁が提供する「特許情報プラットフォーム」から確認できます。

Googleビジネスプロフィールのガイドライン違反に注意する

Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップ検索でお店の情報を表示したり、その情報を管理したりできる無料のツールです。

前述のSEO対策やMEO対策をするうえで重要なツールであり、登録の際には、店舗の名前や住所、営業時間などの情報を入力することになります。

このGoogleビジネスプロフィールにはガイドラインがあり、お店の名前に含めてはいけない情報があるので注意しましょう。ガイドラインによる、名前(ビジネス名)に含めてはならない情報としては以下が挙げられます。

名前に含めてはならない情報NG表記の例(抜粋)
マーケティング タグライングーグル銀行、日本一便利な銀行
店舗コードUPS ストア – 2872
商標または登録商標のマークバーガーキング®
全て大文字の単語SUBWAY
営業時間の情報ベストピザ 24 時間営業
電話番号またはウェブサイトの URLエアポート ダイレクト 0120-123-1111 Google.com
特殊文字(%$@/” など)、または社名と直接関係のない法的用語Shell Pay@Pump
サービスまたは商品の情報グーグル ワイヤレス 4G LTE 自動車整備のエキスパート、グー
所在地情報の表示グーグルホテル(中央高速八王子インターすぐ)
出店先情報グーグル銀行 ATM(エキュート東京)

※出典:Googleヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン

お店の名前は商標登録も検討する

お店の名前を商標登録しておくと、お店の名前などの商標を独占的に使用できる権利(商標権)が得られます。

登録には費用がかかりますが、登録をしておくと同じ店名が使われることを防げるほか、後から同じ店名で商標登録されて使えなくなるなどのトラブルも防止できます。

手続きとしては、特許庁に商標登録出願を行い、審査に通過すると商標登録が完了します。

まとめ

お店の名前を付けるときのポイントは、あらためて以下の6つです。

  1. 読みやすさ・覚えやすさを意識する
  2. お店のコンセプトを反映する
  3. ユニークさを盛り込む
  4. ターゲットに合わせる
  5. ショルダーネームを付ける
  6. SEO・MEOを意識してお店の名前を付ける

なお、店名を付ける際には、他店との店名の被りに注意し、商標登録の確認も行いましょう。また、トラブルを避けるためにも商標登録の申請を検討してみてください。

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