美容室の「居抜き物件」は開業費用の削減に最適!相場とメリット・デメリットを解説

美容室の独立開業には、1,000万円近くの開業資金が必要です。開業資金の内訳の多くを占めるのが、内装工事や機材などの準備にかかる費用です。「開業資金をどうやって抑えるか」は、美容室の独立開業を目指す人にとって大きな悩みの種だといえるでしょう。

そこでおすすめしたいのが「居抜き物件」です。廃業した美容室の内装や設備がそのまま使えるので、開業費用を抑えることができます。本記事では、美容室の居抜き物件の概要と、独立開業時に居抜き物件を選ぶメリット・デメリットを解説します。

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美容室の「居抜き物件」とは?

美容室の「居抜き物件」とは、廃業した美容室の内装や設備が、そのまま残っているテナントのことです。詳細は後述しますが、美容室の独立開業にはテナントの内装工事や各種設備・備品などの準備に、多額の費用がかかります。居抜き物件を利用すると、前のテナントの内装や設備を受け継げるので、開業費用を相場より大幅に抑えることができます。

美容師全体の約15%が、独立開業もしくはフリーランスとして活動しています。ある程度の経験を積んだら、「独立して自分の店を持ちたい」と考える人も少なくありません。しかし、その際に大きな課題となるのが開業資金。居抜き物件は、開業資金を抑えるために効果的な方法です。

居抜き物件でそのまま引き継げるもの

美容室の居抜き物件で引き継げるものは、物件の条件によって異なります。ただし、シャンプー台・椅子・照明など、基本的な設備はそのまま引き継げることが多いです。ドライヤー・ヘアアイロン・ローラーボールなどが残っている場合は、開業費用のさらなる削減も可能なので、事前に居抜き物件の条件を確認しておきましょう。

相場から見る!美容室の独立開業時に「居抜き物件」を選ぶメリット

美容室の独立開業時に居抜き物件を選ぶと、以下2つのメリットが得られます。

・開業費用を相場より安く抑えることができる

・美容室としての認知度が最初から高い

開業費用を安く抑えることができる

美容室の独立開業には、以下のように1,000万〜1,200万円ほどの初期費用(イニシャルコスト)が相場でかかります。居抜き物件を利用すると、この開業資金を大幅に抑えられる可能性があります。

項目概算費用(目安)
内外装工事500万円
備品等200万円
運転資金200万円
テナント費用150万円
合計1,050万円前後

居抜き物件を利用すれば、このうち「内外装工事」や「備品等」の費用がほとんどかからなくなるので、それだけ開業資金が浮きます。ただし、居抜き物件は通常のテナントより割高なので、たとえば上記の表の「内外装工事」の500万円分が、そのまま浮くということではありません。

美容室としての認知度が最初から高い

居抜き物件は、もともと美容室があった場所です。そのため、周辺住民や以前その美容院に通っていた顧客には、「あそこに美容室がある」というイメージが浸透しています。ゼロから新しい店舗を開く場合と比べて集客しやすいことも、居抜き物件を利用する大きなメリットです。

美容室の居抜き物件を選ぶデメリット・注意点

美容室の居抜き物件を選ぶことには、以下3つのようなデメリットや注意点もあります。

・内装やレイアウトの自由度が低い

・備品や設備が劣化していることがある

・前のテナントの廃業理由に要注意

内装やレイアウトの自由度が低い

居抜き物件の大きなデメリットは、テナントの内装やレイアウトの自由度が低いことです。居抜き物件は、基本的に既存の内装や設備を利用することが前提となっているため、テナント賃料は通常の物件より割高です。そのため、居抜き物件を無理にアレンジしようとすると、通常の物件よりむしろ開業資金が高くなることもあります。

備品や設備が劣化していることがある

居抜き物件では、既存の設備や備品を使います。使い古されて劣化しているものがある場合は、個別に新品と交換しないといけません。居抜き物件を選ぶときは、設備や備品がどれくらい使用されていて、耐久性がどれくらいあるかを確認しましょう。意外と見落としがちなのが、水道・ガス・電気などのインフラ設備です。これらが劣化していると、相当の費用を負担しないといけないので、開業資金が圧迫されることがあります。

前のテナントの廃業理由に要注意

前のテナントがなぜ廃業したのか、その理由を確認することも重要です。たとえば、前のテナントが成功を収めて、「事業拡大でより広い店舗が必要になった」というのであれば、優良物件だといえるでしょう。しかし、店舗の場所がわかりにくい・アクセスしにくいなどで顧客が離れた場合は、「立地」に問題がある可能性があるので注意が必要です。

美容室の居抜き物件を選ぶポイント

美容室の居抜き物件を選ぶときは、以下3つのポイントを意識しましょう。

・テナントの立地に問題がないか

・内装や設備がそのまま使えそうか

・内装が自店舗のコンセプトに合うか

テナントの立地に問題がないか

前述したように、前のテナントの廃業理由によっては、その居抜き物件を選ぶメリットが低くなります。たとえば、前の美容室の「技術」「サービス」「接客」に問題があったのであれば、テナントの立地自体に問題があった可能性は低いです。

ただし、「店舗の場所がわかりにくい」「競合が強すぎる」「そもそも人通りが少ない」などの場合は注意が必要です。そこで美容室を開業したとしても、同じように立地が問題で集客に苦労する可能性があるので、事前にしっかり検討しておきましょう。

内装や設備がそのまま使えそうか

居抜き物件を選ぶときは、内装や設備の劣化状況を確認しましょう。前述したように、劣化していて使えないものは、自身で新品に交換する必要があります。また、椅子や内装など顧客の目につく部分が汚れている場合は、顧客に不快感を与えてしまう可能性があります。劣化や汚れなどの問題が多い物件は、かえって開業資金が高くなる恐れがあるので、事前に確認することが重要です。

内装が自店舗のコンセプトに合うか

居抜き物件を選ぶ資金面のメリットは、内装工事を最小限に抑えることで得られます。しかし、テナントの内装が自店舗のコンセプトとかけ離れていては、顧客に魅力が伝わりにくくなります。少しの工夫や費用で改善できるなら問題ありませんが、大規模な改修が必要な場合は、コスト面での負担が大きくなるので注意が必要です。

まとめ

美容室の独立開業には、1,000万円近くの開業資金がかかり、その大半を設備や内装などの準備費用が占めます。それらの費用をいかに抑えるかが、美容室の開業費用を抑えるコツです。「居抜き物件」を利用すると、前のテナントの内装や設備をそのまま使えるため、開業資金を大幅に減らせる可能性があります。

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