ネイルサロンは儲かる?開業する前に知っておきたい経営のコツと資金・仕入れ方法を解説

ネイルサロンを開業して、自分が理想とするサロンを作りたい方もいるでしょう。ネイルサロンはライバル店も多く、開業資金や運営コストのかかるケースもあるため、事前のリサーチや準備が大切です。

しかし、ネイルサロンを開業するときにいくら資金がかかるのか、失敗しないためのコツはないのかなど不明な点も多いのではないでしょうか。

この記事では、ネイルサロンを開業する前に知っておきたい経営のコツや開業資金、開業までのステップなどを解説します。ネイルサロンを開業したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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ネイルサロンは資格がなくても開業できる

ネイルサロンは特別な資格がなくても開業できます。ただし、サロンオーナーはネイリストとして確かな技術や知識、経験が求められます。

ネイリストとしてスキルアップし、サロンの信頼を得るためには、以下の3つの資格取得がおすすめです。

  • ネイリスト技能検定試験
  • JNAジェルネイル技能検定試験
  • NA認定ネイルサロン衛生管理士

ネイリスト技能検定試験     

ネイリスト技能検定試験は、ネイルに関する正しい技術と知識の向上を目的とした実践に役立つ検定試験です。公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターが1997年に始め、受験者は2022年10月現在において累計約90万人にものぼります。ネイル業界では最も歴史と知名度がある資格です。

ネイリスト技能検定試験は、実技試験と筆記試験があり、以下の技術と知識が求められます。

  • 1級……トップレベルのネイリストとして必要な技術や知識
  • 2級……サロンワークで通用するネイルケア、リペア、チップ&ラップ、アートの技術や知識
  • 3級……ネイルケア、ネイルアートの基本的な技術と知識

JNAジェルネイル技能検定試験

JNAジェルネイル技能検定試験は、プロとしてサロンでジェルネイルを施術するために、必要な理論と技術の習得を目指す試験です。お客様が安心して施術を受けられるよう健全なジェルネイルの普及を目的に、NPO法人日本ネイリスト協会が実施しています。

JNAジェルネイル技能検定試験は、初級・中級・上級の3つの級に分類されます。

  • 初級……ネイルケアのベーシックマスターとジェルネイルを施術するために必要な基礎的知識と技術の修得
  • 中級……ネイルケアとジェルネイルを施術するためにプロとしてサロンワークに必要な専門知識と技術の修得
  • 上級……ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的知識と技術の修得

JNA認定ネイルサロン衛生管理士

JNA認定ネイルサロン衛生管理士は、ネイルサロンの衛生管理に関する知識の取得を目的とした資格で、NPO法人日本ネイリスト協会が実施している試験です。2022年9月末時点で資格取得者数は86,000名を超えています。

講習会を受講し、筆記テストに合格すると資格証と資格バッジをもらえます。18歳以上で受講でき、ネイルサロンでの実務経験は問われません。テストの合格率は公表されていませんが、比較的取得が容易と言えるでしょう。

ネイルサロン業界の現状とネイリストの平均的な年収

NPO法人日本ネイリスト協会のマーケットリポート「ネイル白書2020」によると、ネイルサロンを始めとしたネイルサービスの市場規模は2005年の約427億円に対して、2015年時点で約1,655億円と4倍近く急拡大しました。2015年以降は緩やかに増加し、2020年の予測値では1,753億円となっています。右肩上がりで上昇していることから、今後も一定数の需要があると予想されます。

サロンで働くネイリストの平均的な年収は200~300万円程度と言われています。しかし、ネイルサロンに限らず自営業は運営次第で売上が大きく変わるため、サロンオーナーになれば「〇〇万円を稼げる」と言い切ることはできません。あくまで目安として受け止めておきましょう。

ネイルサロンの主な5種類とメリット・デメリット

ネイルサロンの開業には大きく分けて5つのタイプがあります。ここでは、それぞれの特徴とメリット・デメリットを説明します。

ネイルサロンの種類特徴メリットデメリット
自宅開業自宅の一室をサロンにするコストを抑えられる柔軟に対応できる集客が難しい
テナント開業商業施設などに店舗を借りる内装・外装の自由度が高いので理想のサロン作りがしやすい初期費用やランニングコストが高い
出張型お客様から指定された場所に行き、サービスを提供する他のタイプよりコストを抑えられる交通費・移動に時間がかかる
間借り型美容室やエステなどの一部を間借りする初期費用を抑えられる色々な場所で開業できる間借りした店舗の集客力に売上が左右されやすい急な契約打ち切りの可能性がある
フランチャイズ・本部と契約してノウハウなどを得て運営する・主に店舗を借りる集客力がある販促など手間が削減初心者からオーナーになれる初期費用やランニングコストが高いロイヤリティは毎月かかる経営の自由度が下がる

自宅開業タイプ 

自宅開業タイプとは、自宅の一室をネイルサロンとして使う方法です。テナントタイプなどと違い、初期投資のコストと運営経費が抑えられます。通勤の必要がなく、働き方次第ではプライベートの時間を大切にできます。ただし自宅が賃貸物件の場合、不動産会社によってはネイルサロンの開業を禁止している場合もあるため、事前の確認が必要です。

デメリットは、自宅のため生活感が出やすく非日常的な空間としての演出が難しいことと、テナントタイプや間借りタイプなどと比べて、サロンの存在が目立たず集客が難しいことです。SNSを使い集客に力を入れたり、運営方法を自宅タイプだけでなく出張タイプと組み合わせたりしてもよいでしょう。

テナント開業タイプ 

テナント開業タイプのメリットは、立地を選べることです。開業資金や収支計画との折り合いがつけば、駅前やショッピングセンターなどの好立地にサロンをオープンできるため集客に有利と言えるでしょう。自宅で開業するのと比べて、プライベートとの区別をきちんとつけることができます。

デメリットは初期費用と運営コストが高くなること。物件を借りる際にかかる費用や賃貸料、内装・設備工事などのコストが高額になります。とくに好立地の物件は賃貸料が高くなるので、事前の収支計画が重要です。

出張開業タイプ 

出張開業タイプは、来客用の店舗を構えず、お客様の自宅など指定された場所に訪問して施術するタイプの開業方法です。自宅を事務所として活用すれば開業資金を大幅に抑えられ、テナントなどと比べて賃貸料もかかりません。資金が少なくてもオープンできるため、紹介するタイプの中で最も開業しやすいでしょう。

デメリットは出張先への移動のために交通費がかさみがちなことと、指定される場所によっては移動時間がかかるために、1日に対応できる客数が少なくなりがちなことです。

間借り開業タイプ 

間借り開業タイプは、店舗の一部を間借りして開業する方法です。テナントタイプのように店舗をはじめから準備する必要がないので、開業費用を抑えることができます。美容院やエステなどの一部を間借りすれば、美容に関心の高いお客様に利用されやすいでしょう。間借りするのは美容系の店舗だけに限らず、診療所などの一角を借りれば診察の待ち時間に施術ができます。さまざまな場所で開業できることも間借りタイプのメリットの1つです。

デメリットは、間借り元のお店の集客力に売り上げを左右されやすいことや急に間借りの契約を打ち切られるリスクがあるなど、間借り先の影響を受けやすいことです。リスクヘッジとして間借りで開業した後も資金を貯めて、テナントタイプに移行してもよいでしょう。

フランチャイズ開業タイプ 

メリットはフランチャイズ本部のブランド力・知名度を利用した集客ができることです。フランチャイズ本部から開業・運営のノウハウが提供され、サポート体制もあるため未経験者でも安心して経営できます。

デメリットは加盟金やロイヤリティなど、フランチャイズ独自のコストが発生する点です。加えてフランチャイズでは一般的にテナントタイプで開業するため、物件の内装費や工事費、賃貸料なども必要になり、開業資金や運用コストが高額になるでしょう。収支の計画をしっかり立てておくことが必要です。

ネイルサロンの開業資金の目安     

ネイルサロンの開業資金の目安は、200万円程度と言われています。ここでは、約10坪の物件を想定した開業資金の内訳を解説します。

なお、ネイルサロンのタイプによっては費用のかからない場合もあります。たとえば、出張タイプや間借りタイプは店舗を用意する必要がないため、物件関連費や内装工事費などがかかりません。ご自身が開業したいタイプに応じて参考にしてください。

  • 物件関連費
    テナントやフランチャイズタイプに必要です。賃貸契約の保証金や敷金・礼金などがあたります。敷金・保証金の相場の目安は賃料の10ヵ月分、敷金は1~2ヵ月分です。大体100万円程度を見込むとよいでしょう。
  • 内装工事費
    壁紙や床の張替え、ケースによっては電気・ガス・水道などの設備工事費も含まれます。内装費用の目安は50万円ほどですが、店舗の広さやオーナーのこだわりによっても変わるでしょう。コストを抑える方法として居抜き物件を借りることが挙げられます。
  • 家具・備品費
    施術で使うテーブルや椅子などの家具、照明器具や感染症対策で使う消毒薬やアクリル板などの備品を購入する費用です。目安は30万円。家具などの調度品は安価なものから高額なものまであるため、予算に合うものを購入しましょう。
  • ネイル商材費
    施術で使うブラシやジェル、ストーンといった材料や道具の購入費用です。20万円程度を見込んでおきましょう。仕入れルートや買い付ける頻度を工夫すればコストを抑えられます。
  • 広告宣伝費
    集客のための広告宣伝費も必要です。ホットペッパービューティーなど紙媒体への掲載、チラシの配布、SNSなどでの集客が含まれます。10万円ほどかかると考えておきましょう。

融資や助成金・補助金の活用も

ネイルサロンの開業資金を用意するために、融資や助成金、補助金を活用する選択肢もあります。ネイルサロンの開業で利用できる主な助成金は以下の通りです。それぞれの受給要件や受給額は異なるため、事前に確認してください。

  • キャリアアップ助成金
  • 人材開発支援助成金
  • 両立支援等助成金
  • 地域雇用開発助成金

助成金は返済の必要がなく、支給額は決まっていて、受給には要件を満たす必要があります。補助金も助成金と同様に返済の必要がなく、支出額に対して一定割合で支給されます。ただし事業内容の審査があるため、必ず支給されるとは限りません。国や地方自治体の補助金・助成金制度の要件は比較的ハードルが低いと言えるでしょう。受給までに時間がかかるケースもあるため、事前に確認を行ってください。

融資は銀行などの金融機関や日本政策金融公庫で受けられます。未経験からネイルサロンを開業する場合、審査が厳しい銀行からの融資は難しいかもしれません。一方日本政策金融公庫では創業者向けの「新創業融資制度」があり、無担保かつ無保証です。開業資金総額の10分の1以上の自己資金があれば融資を受けられる可能性があります。

ネイルサロンを開業するための7ステップ

ここでは、ネイルサロンを開業するための流れを7ステップにまとめて解説します。

  1. オープン日を決める
  2. ターゲット・コンセプト決め
  3. 資金を準備する
  4. 物件を決める
  5. 店舗準備・内装工事
  6. 資格取得や届け出などの手続き
  7. 集客

1.オープン日を決める

まずはネイルサロンをオープンする日を決めましょう。オープンする日を決めずに準備を始めると、開業が遅れがちになる可能性があります。

「半年後の〇月〇日に開業する!」と決心すれば、逆算してステップごとに計画が立てやすくなるため、オープン日を決めておくことは重要です。

2.ターゲット・コンセプト決め

ネイルサロンの基本的な方針となるターゲットとコンセプトを決めます。

どんなお客様にどんな価値を提供するか、どんなネイルサロンにしたいのかを明確にしましょう。ネイルサロンは提供するサービスが基本的にどの店舗も似ているため、自分の強みや特徴を生かして差別化を図る必要があります。

3.資金を準備する

ターゲットとする客層とネイルサロンのコンセプトが固まったら、どのサロンのタイプで経営するか決めて、資金を準備しましょう。

ネイルサロンを開業するための資金は、開業前に必要な初期費用と開業後の運営資金があります。初期費用は物件取得費をはじめ、内装工事費や家具・備品費、ネイル商材費、広告宣伝費などです。運営資金は人件費や賃貸料、水道光熱費、ネイル商材費、広告宣伝費などがかかります。内訳は店舗のタイプやサロンの規模などによって異なるので、必要な運営費用は漏れなくリストアップし、現実的な金額で計画を立てることが重要です。

4.物件を決める

ネイルサロンを開業する際にはテナントタイプやフランチャイズタイプは店舗が必要になり、出張タイプや間借りタイプは店舗の準備がありません。

物件を借りる場合は独立型の物件か居抜き物件、テナントに入る方法に分かれます。立地決めは集客に大きく左右するため、好立地の物件探しがとても重要です。たくさんの集客が見込めるかターゲット層の人口を確認したり、競合店を調査したりして、事前のリサーチをしっかり行いましょう。物件探しに迷ったらTempodasがおすすめです。年間掲載物件数20,000件以上、物件周辺の人口などマーケットデータが掲載されているため、希望の物件と出会える可能性が高まります。

5.店舗準備・内装工事

物件が決まったら、店舗の準備をします。

物件を新規で借りる場合は、物件取得費や内装工事費、家具・備品費が必要なので、初期費用が高額になるでしょう。初期費用を抑えたい場合は、居抜き物件を活用すれば内装工事にかかるコストを削減できます。

6.資格取得や届け出などの手続き

ネイルサロンの開業準備と同時に、必要であれば資格の取得を進めましょう。

ネイルサロン開業に特別な資格はいりませんが、先述の通り、ネイルサロン技能検定、JNAジェルネイル技能検定試験、JNA認定ネイルサロン衛生管理士などネイルサロン運営におすすめの資格はあります。試験によって開催時期は異なるため、資格取得を目指す場合は、開業準備と並行してスケジュール調整をしながら勉強しましょう。

また、開業後は管轄の税務署に、個人事業主として1ヵ月以内に届け出を行う必要があります。青色申告の登録をすると最大65万円の控除が受けられるため、併せて手続きすることをおすすめします。

(控除額は2023年1月現在の情報です。手続きをする際には再度ご自身でご確認ください。)

7.集客

ネイルサロンを開業するうえで重要なことは集客です。オープン初日から利用してもらえるように集客を行いましょう。

  • インスタグラムなどのSNSやブログ開設
  • GoogleマイビジネスやLINE公式アカウントの利用
  • チラシの配布

集客には宣伝費がかかるものもありますが、SNSは開設や利用料が無料です。ネットでサロンの情報を探すお客様も増えているため、InstagramなどのSNSやGoogleマイビジネス、LINE公式アカウントの利用をメインとした集客をおすすめします。

ネイル商材の仕入れ方法

ネイルサロンを開業するには、ネイル商材の仕入れ方法を知ることが大切です。ネイル商材費は人件費の次にコストがかかるため、間違った仕入れをすると収益が大きく左右します。

ここでは、失敗を避けられるネイル商材の仕入れ方法をご紹介します。

ネイルの問屋で仕入れる

ネイルの問屋で仕入れるのが、価格的にも品質的にもおすすめです。専門の卸業者サイトでは登録するために審査が必要になる場合があります。ネイル商材のコストは仕入れる量や頻度によっても変わるため、よく計画して購入しましょう。

なお、フランチャイズ加盟でネイルサロンを開業する場合には、仕入れに関しても本部がしっかりサポートしてくれるので初心者でも安心です。

卸サイトを比較する

ネイル商材の卸サイトはたくさんあるので、比較してコスト削減に努めましょう。

一般的なネイルサロンは卸サイトを1か所にする傾向があります。しかし、複数のサイトをチェックして最安値の商品ごとに購入すれば、商材費のコスト削減につながります。

商材の価格は月ごとによっても変わるため、こまめなチェックが必要になりますが、ネイルサロン経営を成功させるためにも、ぜひ卸サイトを比較して購入しましょう。

ネイルサロンの集客方法

ネイルサロン経営を成功させるには、新規のお客様に自分のお店を知ってもらう必要があります。お客様が来店したくなるような、魅力的な情報を発信しましょう。

オンラインでの集客

オンラインで集客する方法として、代表的なものを5つご紹介します。

  • ネイル集客サイト
  • Googleマイビジネス
  • LINE公式アカウント
  • InstagramなどのSNS
  • ブログ

ネイル集客サイト

ネイル集客サイトとは、ホットペッパーやネイルブックなどのサイトのことです。多くのネイルサロンが掲載されているポータルサイトを使えば、新規のネイルサロンを探しているお客様の目に留まります。サイトから直接予約できる手軽さも、大きなメリットになるためおすすめです。

Googleマイビジネス

Googleマイビジネスとは、自分のサロンの情報を登録しておくとGoogle検索やGoogleマップなどの検索結果に表示される、集客に便利なサービスです。

ユーザーはほとんどの場合Google検索を利用しているため、自分のサロン情報が表示されることは集客力アップにつながるでしょう。

LINE公式アカウント

LINE公式アカウントは、LINEメッセージを活用して、キャンペーン情報などをお客様に一斉配信できるサービスです。

無料でアカウントを開設でき、フリープランでも友達登録をしたお客様へのメッセージ送信ができます。予約や問い合わせもでき、LINE限定クーポンの配布やサービスの告知など活用方法はさまざまです。

InstagramなどのSNS

InstagramなどのSNSを活用して、新規のお客様を開拓しましょう。

無料で情報発信でき、InstagramやTwitterはターゲット層となる20~40代の利用者が多いため、集客効果が期待できます。Instagramではネイルデザインの画像や動画をアップしたり、Twitterではキャンペーンの告知をしたりするなど、SNSごとの特徴に合わせて集客方法を変えましょう。

ブログ

ブログで発信すると、お店の雰囲気や施術内容など細かな情報を伝えられます。

無料で開設できるサービスもあるため、運営に関してはそれほど難しくはありません。できるだけ定期的に更新し、こまめに新着情報を伝えるようにしましょう。

オフラインでの集客

オンラインでの集客に加え、地元のお客様を呼び込めるようにオフラインでの集客も行いましょう。

  • 口コミでの紹介
  • 看板・旗の設置
  • チラシの配布

口コミでの紹介

効果的な集客方法は、口コミでお店を広めてもらうことです。まずは友達や知り合いなどの身近な人に施術を行い、その人の友達を紹介してもらうとよいでしょう。

看板・旗の設置

看板や旗は目に留まりやすく、分かりやすいものを設置しましょう。近隣の見込み客に知ってもらえば、来店につながる可能性があります。

チラシの配布

チラシの配布を地道に行いましょう。ポスティングをすると、近隣住民へのサロンの認知度は高まるため、集客率アップが期待できます。

ネイルサロン開業の求人方法

ネイルサロンを開業するにあたり、スタッフを雇うのであれば事前に対策しましょう。ネイルサロンの求人は一般的に難しいと言われていることから、求人サイトへは早めの登録がおすすめです。

ネイルサロンでの仕事を探している方は、ネイリストの仕事が多く掲載されているサイトを使うため、美容業界の求人に特化したサイトにしましょう。

応募してもらいやすくするには以下のポイントが大切です。

  • ネイルのデザイン画像……ネイルを数パターン載せるとお店の雰囲気が伝わりやすい
  • 店舗の内装画像……お店の雰囲気がわかるようサロンの内装を載せる
  • スタッフの画像……スタッフの顔がわかると安心して応募しやすい

求人サイトによって料金が発生する条件は主に3つあります。登録しようとしているサイトがどのパターンに当てはまるのか、事前に確認しておきましょう。

  • 広告掲載型……毎月定額の広告費を払い、求人サイト上に求人原稿を掲載する
  • 成果報酬型……毎月の広告費は支払わず、紹介・採用が決まった時点で、紹介料を支払う
  • 広告掲載+成果報酬型……毎月の広告費を定額で払い、紹介・採用が確定した時点で、紹介料を支払う

ネイルサロン開業で失敗しない!儲かる5つのコツ

ここでは、ネイルサロン開業で失敗しないために5つのコツを解説します。

  • SNSで集客する
  • 競合店との差別化を図る
  • コンセプトを明確にする
  • ネイルの技術とコミュニケーション能力を上げる
  • キャッシュレス決済の導入

SNSで集客する

オープン前からInstagramやTwitterなどのSNSを活用してお店の周知と集客を行いましょう。

これらのソーシャルメディアは無料で開設・運営でき、利用者の多い20~40代に向けてサロンやネイルの情報を発信できるため、新規の見込み客を増やし、顧客につながる可能性があります。

サロンを開業したら、来店されたお客様にLINE公式アカウントへ登録してもらい、クーポンの配布やイベントの告知をしてリピート率を上げる対策も重要です。

競合店との差別化を図る

自分のサロンの強みは何なのかをはっきりさせましょう。競合店との差別化ができている部分は、お客様にとって来店したくなるポイントです。施術方法やお店の雰囲気など、サロンの特徴を明確化し、独自の強みをアピールすることが大切です。

お店の強みがわかれば、どんなお客様に合うサロンかもはっきりします。顧客のニーズを見極めてお店の良さを伸ばしていきましょう。

コンセプトを明確にする

オープン前からコンセプトやターゲットをはっきり決めておき、ぶれないようにしましょう。

ネイルサロンを開業したばかりの頃は、売上も予想されるほど得られないかもしれません。焦ったためにお店のコンセプトやターゲット層がぶれてしまうと、お店の特徴が薄れてしまい、新規のお客様の来店数やリピート率が低下する可能性があります。

軸となる部分をはっきりさせ、ぶれないよう努めることが大切です。

ネイルの技術とコミュニケーション能力を上げる

ネイルの技術やコミュニケーションスキルを上げることも重要です。

ネイル技術の品質を保証するためには、ネイルに関する資格の取得がおすすめです。ネイリスト技能検定試験(1~3級)やJNAジェルネイル技能検定試験(初級~上級)を取得する必要があれば、開業準備と並行して行いましょう。

また、心地よいコミュニケーションはネイルの技術とともに、接客に必要な能力です。雰囲気や人柄が気に入られると再来店につながりやすいため、お客様から信頼してもらえる接客を心がけましょう。

キャッシュレス決済の導入

一般的によく使われているキャッシュレス決済を導入しましょう。

キャッシュレス決済を利用するお客様は増加しているため、クレジットカードだけでなく、PayPayや楽天Payなどのスマホ決済の導入もおすすめします。

リサーチと集客をしてネイルサロンを開業しよう

この記事では、ネイルサロンを開業するために必要な開業資金や仕入れ方法、失敗しないコツを解説しました。

ネイルサロンはどのタイプの開業方法を選んだとしても、いかにお客様に来店していただけるかが成功と失敗の分かれ道になります。

テナントやフランチャイズで開業する場合は物件選びが必要です。ネイルサロンの物件探しで迷われたらTempodas(テンポダス)への登録をおすすめします。Tempodasは掲載物件が20,000件以上あり、物件情報に基づいた周辺店舗や人口・乗降者数などのデータも得られるため、ターゲット調査を効率よく行えます。

無料で登録できるので、ネイルサロンの開業を考えている方はぜひご活用ください。