成功するフィットネスジム運営のコツ!開業資金、手順と物件の選び方

フィットネスジムを開業するには、開業資金や運営費用が必要です。安定した経営を続けるためにも事前に開業手順や必要なポイントを押さえることが大切です。この記事では、ジムを開業したい人に向けて開業までの手順と経営のポイントについて解説します。

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ジムを開業するための費用

フィットネスジムの開業には、イニシャルコストとランニングコストがかかります。両者を適切にシミュレーションしておくことが、開業資金を抑えるためにも重要です。

イニシャルコスト

イニシャルコスト(初期費用)として、物件取得費・工事費・機材費などがかかります。ただし、イニシャルコストは物件の状態や、経営するジムの形態によって変わります。たとえば、ジムの跡地なら現行を踏襲すれば、工事費がほとんどかかりません。また、自重トレーニングメインのジムなら、マシン台数を最小限に抑えられるのでイニシャルコストも減ります。

ランニングコスト

ランニングコスト(維持費)として、賃料・人件費・水道光熱費などが必要です。とくに負担が大きいのが、賃料と人件費。立地やサービスの良いジムは経営も軌道に乗りやすいものですが、いずれもランニングコスト増大の要因となります。一方、自重トレーニング主体の小さなジムであれば、ランニングコストも抑えられるでしょう。

ランニングコスト例

フィットネスジム特有のランニングコストとして、マシンのメンテナンスや備品の補充にかかる費用があります。たとえば、高重量を扱うウエイトトレーニングマシンは、安全性のために定期的なメンテナンスが欠かせませんし、ダンベルやバーベルなども定期的な交換・補充が必須。また、プールや温浴施設付きの総合クラブの場合は、施設を維持するための莫大なランニングコストがかかります。

儲かるジムのポイント

儲かるフィットネスジムを経営するためには、ターゲット層のニーズに合わせたサービス提供や、専門資格を取得したトレーナーの雇用などが重要です。

ペルソナを設定する

ジムを開業する前に「ペルソナ(詳細なターゲット像)」を設定しましょう。顧客のニーズによって、提供すべき設備やサービスは変わります。たとえば、「本気で身体を鍛えるために筋トレがしたい」顧客が多ければ、本格的なトレーニングマシンが必須。立地や周辺環境によって、ジムの顧客層や顧客ニーズは変わるので、競合店も含めて事前に入念な調査を行いましょう。

資格を取得する

ジム経営に「資格」は必要なく、自身で「トレーナー」を名乗れば営業できます。しかし、本人もしくは雇用するトレーナーに専門資格があるほうが、顧客からの信頼が高まります。たとえば「健康運動指導士」「フィットネスクラブ・マネジメント技能検定」「NATA-ACT」「NESTA」など、フィットネス関連の資格は各企業・団体が発行しているので、ぜひ取得してみましょう。

導入するマシンを精査する

どのマシンを導入するかは、コストや集客力の点で極めて重要です。前述したように、顧客ニーズに合わせた選択が必須。たとえば、顧客が「カーディオやヨガをカジュアルに楽しめるジム」を求めているのに、ハイエンドなウエイトトレーニングマシンばかり揃えても意味がありません。

ジムを開業するまでの流れ

ジムを開業するために、まずは顧客ニーズの分析や資金計画の制定を行いましょう。そのうえで、届け出と設備の整備などを行えば、スムーズにジムを開業できます。

顧客ニーズを分析する

まずは「顧客がどのようなジム」を求めているか分析しましょう。顧客ニーズは立地や周辺環境によって異なるので、競合店も含めて事前に入念な調査を行うことが重要です。周辺にどのような人がいるか、どんなジムが求められているかを明確化できれば、必要な機材や適切な料金設定もわかります。

物件を探す

フィットネスジムの開業には物件のレンタルが必須ですが、その立地によって収益は大きく左右されます。ジムの経営には、オフィス街や商業施設、駅の近くなど人通りが多い場所が理想的です。ただし、競合店が多ければ集客が難しくなるので要注意。

資金計画を立てる

適切な資金計画も欠かせません。開業時にかけるイニシャルコストを早い段階で回収できるように、賃料や人件費などのコストを節約する必要があります。ただし、コストカットでサービスや安全性が犠牲になるのは本末転倒なので、顧客満足度と黒字化のバランスが良くなるように、無理のない資金計画を立てましょう。

必要な届けを提出する

フィットネスジムの開業には、さまざまな届け出が必要です。立地によっては、「都市計画法」や「建築基準法」で定められた申請が求められます。また、シャワー室を設ける場合は、「公衆浴場法」に基づく届け出も必須。あらかじめ自治体などに確認し、滞りなく申請できるようにスケジュールを立てておきましょう。

設備を整える

フィットネスジムの設備や管理体制は、顧客満足度に直結します。トレーニングルーム・ロッカールーム・シャワー室は最低限必要ですし、マシンや備品などもターゲット層に合わせて揃える必要があります。また、顧客サービスや衛生面も重要なので、顧客ニーズを意識した設備設計を心がけましょう。

うまくいくジム経営のコツ

ジム経営を軌道に乗せるためには、特定の分野に特化して競合店との差別化を図ることや、コストを削減することが重要です。

領域に特化する

近年フィットネスジムは増加傾向にあるため、立地によっては集客が難しいことも。競合店舗との差別化を図り、自店舗ならではの魅力をアピールすることが重要。そのためには、特定の分野・領域に特化した店舗づくりが効果的です。たとえば、気軽にカーディオやヨガを楽しめることに特化したジムなど、特定の領域に絞り込んだサービスを提供すると、ニーズと合致する顧客が増えやすくなるでしょう。

広告費を削減する

ジムの経営を軌道に乗せるためには、広告や宣伝などで集客数を増やす必要があります。しかし、広告宣伝費は意外と大きなコストになるので、低コストで集客できる施策が理想的。近年では、自店舗のWebサイトやSNSアカウントを運用し、情報拡散と認知度の向上に成功するジムも増えています。こうした施策は、広告宣伝費を最小限に抑えられるうえに、高い集客力を得られることが魅力です。

経験を積んでから独立する

大手のフィットネスジムやクラブなどでトレーナーとして経験を積んでから、独立して開業するのもいいでしょう。それまでに培ってきたスキルやノウハウを活かし、顧客に的確なサービスを提供できれば、競合店への差別化も図りやすくなります。

居抜き物件を利用して開業費用を抑える

前のテナントの設備やシステムが残っている「居抜き物件」を利用すると、イニシャルコストを大幅に抑えられます。フィットネスジム開業費の大半を占めるのが、マシンや設備の費用です。居抜き物件なら、必要に応じて設備を追加するだけでいいので、開業費用を大幅に低減できるでしょう。

まとめ

フィットネスジムを開業するために必要な費用と、ジムの経営を軌道に乗せるためのコツを紹介しました。フィットネスジムは、マシンの購入や設置、工事などのイニシャルコストが高額です。しかし、ターゲット層が求める設備を絞り込んで導入し、広告費の削減や居抜き物件の利用も視野に入れることで、開業コストを減らせます。開業後はペルソナに合うサービスを心掛ければ、顧客満足度や収益の向上につながるでしょう。Tempodas(テンポダス)では、上質な居抜き物件を用意しています。開業費用の削減に役立ててください。